2019年6月13日、改正航空法が成立しました。
6月13日、ドローンの飛行前の点検を義務付け、飲酒後の操縦を禁じる改正航空法が衆院本会議で可決、成立しました。
今回の改正の内容を解説します。
無人航空機の飛行方法
無人航空機の飛行方法として次の4項目が追加されます。
飲酒時の操縦禁止
飲酒や薬の影響で正常に飛行できない恐れのある状態で操縦をすることが禁止されました。
飛行前点検の遵守
ドローンの飛行前に異常がないか、また必要な準備が整っているかなど、飛行前の点検が必須となりました。
衝突予防の遵守
航空機やその他のドローンとの衝突を防ぐために周囲の状況に応じて降下させること、
また国土交通省令で決められた内容を守ることが定められました。
これはこれまで飛行許可承認の審査要領や航空局標準飛行マニュアルに定められていた内容ですが、
今回の改正で常に守る義務となりました。
危険な飛行の禁止
必要なく高調音を出したり急降下するなど他人に迷惑となる方法での飛行が禁止されました。
また、新たに追加されたこれらの4項目については航空法での義務ですので必ず遵守する必要があります。
罰則の強化
従来までの航空法に違反した場合の罰則、50万円以下の罰金に加え、
新たに「1年以下の懲役又は30万円以下の罰金」が設けられました。
報告徴収・立入検査
国土交通省は必要に応じてドローンの操縦者などに飛行の報告を求めることができるようになりました。
また、国交省職員が操縦者や事業者などに立入検査することが可能になりました。
無人航空機の飛行に影響を及ぼす恐れのある行為の禁止
航空機の飛行に影響を及ぼす可能性のある行為や、無人航空機の飛行に影響を及ぼす可能性のある行為が禁止されました。
これは他の操縦者が守るべき項目とは異なり、ドローンに向けて花火を打ち上げたりするなど、
他の人が操縦するドローンに不当に関与してはいけないという内容です。
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