Inspire2 ProRes使用時の注意点
ProResは高い映像品質を誇るコーデックで、ドローンではInspire2のみ拡張ライセンスとして利用可能です。
今回はInspire2でProRes使用時の注意点についてまとめます。
ProResとは
Apple社が開発した映像コーデックで、映像業界などで多く使用されているコーデックの一つです。
高い画像品質で収録できるにも関わらず、高い圧縮率でファイルサイズが小さく抑えられ、
テレビやCM制作などで広く活用されています。
使用機種・ライセンス
DJIのドローンではInspire2のみ対応しています。
Inspire2では他にもCinemaDNGが拡張ライセンスとして提供されています。(弊社では未提供です。)
またProRes・CinemaDNGの拡張ライセンスは機体に紐付けされており、
故障修理による機体の入れ替え以外でライセンスの移動はできません。
(故障修理の場合のライセンスの入れ替えはメーカー側で行われます。)
Inspire2
解像度・フレームレート
Inspire2でH.264/H.265での収録時は4K解像度で59.97fpsで撮影可能ですが、
ProResで収録する際は、最大で撮影可能なフレーム数は29.97fpsまでとなっています。
対応する解像度とフレームレートは下記のとおりです。
ProRes 422 HQ :
3840×2160 23.976/24/25/29.97 fps
5280×2160 23.976/24/25/29.97 fps
ProRes 4444 XQ(no alpha):
3840×2160 23.976/24/25/29.97 fps
収録メディア
H.264/H.265はMicroSDへ収録可能ですが、ProResはInspire2専用のCINESSDを使用します。
またCINESSDの読出しには専用のCINESSDステーションが必要です。
DJI CINESSD
DJI CINESSDステーション
収録時間
高い圧縮率を誇るProResですが、高品質であるためやはりデータは大きくなります。
CINESSD(240GB)を使用した際の収録可能時間は、
ProRes 422 HQで4K撮影をおこなう場合は最大30~35分前後、
ProRes 4444XQの場合は最大12~16分前後となります。(*)
*いずれもX5Sカメラ使用時の目安
クアッドでの取り扱いについて
弊社ではProResの使用については撮影機種にInspire2をご指定いただいた場合に
追加有料オプションとしてご利用いただけます。
下記の項目については予めご承知ください。
・機材準備の都合上、撮影5日前までにご指定下さい。
直前のご指定はお断りする場合があります。
・データ量が大きくなりますので、撮影データの受け渡しのため、
必ず容量に余裕のあるハードディスク・SSDを現地にご用意ください。
・長時間の収録の場合、CINESSDが容量不足となります。
レンタル機材等を手配いたしますので早めにご相談ください。
また、手配後のキャンセル・日程変更は理由にかかわらず費用の全額を請求させていただきます。
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